白鳥に憧れる烏

ただのオタクが雑多に綴る日記

人は獣の恋を知る&煙と蜜 第三集 感想

ソーニャ文庫、今月の新刊『人は獣の恋を知る』。

スピンオフ作品で前作に『人は獣の恋を知らない』がある。

前作は未読なんだけれど、太ももにもたれかかったヒロインを愛でているヒーローに心惹かれて購入してみた。

 

人は獣の恋を知る (ソーニャ文庫)

 

 

 

濃厚な世界観は勿論のこと、アンドレアスがとにかくかっこよかった。

過去のソーニャ文庫作品の中でも好きなヒーローに入る。

スピンオフのヒーローってところが良いように働いたのかな。

基本的な性格やイメージは既に固定されてるから、そこから大きく崩されることは可能性として低い。変えてしまうと掘り下げる意味が無くなるし、前作ファンの期待も裏切られてしまうから。その一本筋が通ったキャラクター性がカリスマ性に直結してる。

特に好きなシーンはヒロインのリーラの洗脳を解かせるところ。優しく癒やすのではなく王の威厳で正させる。強かった……。アンドレアスの強い精神が好き。

前作のヒーローであるオーウェンが月に、今作のアンドレアスが太陽に例えられていたことを思い出して納得した。やっぱり自分は暗闇にいるヒロインを光で導いてくれるヒーローが好きなんだ。

床に持ち込む強引さもこれ以上ないくらい心地の良い強引さだった。何でも受け入れちゃうお人好し系ヒロイン大好きなので、わかった上で距離を詰めるアンドレアスにときめき続けた。

 

アンケートに「ネリシアの件に戸惑った」と書いてしまったことを後悔してる。もっと良かったところを書けばよかった。

こんなにしっかりしたものが書ける作者さんの作品に出会えたことに感謝したい。

 

 

 

『煙と蜜 第三集』。発売したのは6月、買うのが随分遅くなってしまった。

次巻の発売まで間があるのでいつもタイミングを逃してしまう。

煙と蜜 第三集 (HARTA COMIX)

 

30歳×12歳のCPをこれほど堂々と出してる作品はそう無い。

今回も最高に微笑ましくて、なおかつ胸がきゅんとなって、起伏をあまり感じない作品にしては攻めた巻だった気がする。

文治さんが軍人として仕事をしているシーンが見れるのは嬉しい。しかしそういうシーンがくるたび大正時代という時代背景がのしかかる。

結婚するのは3年後、シベリア出兵は2年後か……。第一集からずっと、ただの作風なのかもしれないけれど、嵐の前の静けさを漂わせてる。二人は結ばれるんだろうか。

今巻は引きがとても良かった。姫子の言葉に救われたような、愛しさが増したような文治さん。その後に抱きしめた時の姫子の表情は、例の件から情事を思わせる。

正直文治さんが何を考えてるのか計り知ることはできない。食えん男だからね。

一読者としては二人の幸せを願うばかり。