白鳥に憧れる烏

ただのオタクが雑多に綴る日記

美術館

 

詳しいわけではないけれど、何度か美術館に足を運んだことがあるくらいには西洋画が好きだ。

 

最後に行ったのは『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』。
興奮するほど素晴らしかった。これまで行った美術展の中で最も感動したのは『大エルミタージュ美術館展』なんだけど、その次くらいに入るかもしれない。
教科書にも載っている名画たちが、ルートを進むたびに目に入ってきてクラクラした。

もちろん絵そのものも美しい。でも美術館は、その絵が最も魅力的に見えるであろう飾り方してくれるんだ……これが絵のプロフェッショナルなんだと、いつも感激する。
絵画に限らず、芸術はそれを体験する舞台が重要だと強く思う。写真でではなく、直に見てこそだ。
「レクイエムをトイレで聴くこともできるが、正装をしてコンサートホールで聴くと何倍にも心打たれる」と、以前読んだ本にも書いてあった。そういうこと。

 

コロナ禍で興味があった美術展が中止された。
次に見たい絵画がいつ来日するかわからない。美術展は行ける時に行くべきものだと身に染みる。
風景画にはあまり興味が湧けないと、数年前に開催されていたターナー展に行かなかったことを後悔してる。『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』で見た《ポリュフェモスを嘲るオデユッセウス》に、ターナーは別格だと殴られた。あれが、空気を描く画家なんだと。

それでも歴史の深さを味わえるルネサンス期と、情緒的なロマン派を通った上で忠実さを意識した新古典派が特に好き。
いやらしすぎず、現実的すぎず、人間が考えうる究極の理想の美が描かれているから。

人間の理想が作るものって泣けてくるんだよね。

 

行きたいな、美術館。あの非現実的な空気は五感を刺激してくれる。

敷居が高いという人もいるけど、気分転換をするには最高の場所だよ。